お知らせ

2017.9.6社内研修【様々な事例について原因と結果を考える】

事例:食事を摂りたがらない

原因と結果⇒義歯が合わず、義歯との間に食べ物がつまり、炎症で痛みを伴っていた。患者状態が事前に伝わっており、多めのスタッフで対応され、無事に義歯の調整、治療に至りました。

ポイント⇒栄養摂取していただくかに目がいきがちです。認知症の人は痛みを表現できないことがあります。特に口腔内は忘れがち。口から食べることは、生きる力になります。

 

事例:昼夜逆転した生活

原因と結果⇒昼間の活動量が少ないために、夜間の睡眠が途切れやすかったようです。専門医から、「昼間の活動量」を増やすようにとのアドバイスで、ケアマネージャーはサービス提供を見直しました。

ポイント⇒睡眠の問題の背景には、生理的変化、日中の活動不足、早すぎる就床、お茶やコーヒーなどのカフェイン、薬剤、かゆみや疼痛などの身体状況など多くの要因があります。安易に薬の処方を求めずに、問題の背景にある理由を考えることがポイントです。

 

事例:薬の副作用

原因と結果⇒興奮や焦燥は抗認知症薬の副作用によるものだったようです。薬の中止によって患者のイライラは解消されました。

ポイント⇒薬の効果には限界があります。薬を中止する勇気も大切です。変化の背景には薬の副作用も疑いましょう。関係機関で検討していくことが大切です。

被介護者はそれぞれの実際の状況が異なり、サービスは柔軟的な対応が必要です。介護する側が決め付けるのではなく、利用者様のその人らしさを大切にしながら、いろいろな方向から考えて介護していくことが大切なのだと思います。